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メルマガ『精神世界の叡智』第228号 2007/06/28発行
『感謝するということ』
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★ 今週の名著 ★
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■ 感謝するということ - もう、ひとのせいにしない
ノエル・C・ネルソン著 ジェニーン・レメーア・カラバ著 矢鋪紀子訳
感謝するということ―もう、ひとのせいにしない (単行本)
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感謝することで、人生をかえることができる。
感謝はエネルギーであり、力の源である。
感謝を活用すれば、
不幸や不満を感じる面を変え、
順調な面はさらに促進できる。
感謝とは、
その人や人生の最良の部分だけでなく、
愛する人、
仕事、
人生の喜びの最良の部分を引き出す、
きわめて効果的な方法なのだ。
感謝すると、
物事を受けとめ、
解釈する方法が変わる。
見方が変わると、
出来事や状況への私たちの対応も変わり、
その結果、世界と人々の反応も変化するのだ。
感謝は、
成功、
愛、
喜び、
豊かさの可能性を開き、
接するすべての人に恩恵を与えることを、
いつも確信させてくれる。
感謝にはマイナス面がない。
それどころか、
感謝を実践するなら、
新しい仕事だろうが、
夫婦愛の復活だろうが、
健康、エネルギー、
幸福をたかめることだろうが、
あらゆる望ましい体験が可能になるのだ。
目的をもち、
意図的、
積極的に感謝を使うなら、
たとえどれほど難題であっても
ほとんどすべての体験を
「ありがたい」と思えるようになる。
感謝のエネルギーをマスターすると、
あなたの世界は激変する。
それは、文字どおり、
人生を変える魔法になりうるのだ。
▼ 感謝する人になる
生き方の基本に感謝をすえたとき、
感謝の力は最も高まる。
感謝を通して人生を眺めるなら、
その計り知れないメリットを手にできるのだ。
感謝している人は肯定的な感情が強く、
人生に深く満足している。
さらに、
より外交的でもあり、
共感能力が高く、
寛大で、
有能で、
他人と協調しやすい。
現在のレベルがどの程度であろうが、
感謝する能力は開発することができる。
▼ 人生に感謝する
感謝の力を活用しはじめると、
感謝すべき物事、
人々、
状況に
ひんぱんに出会うようになる。
今日この一日は本当にすばらしいと思い、
明日がさらに多くの喜びで満たされることを
心待ちにする。
感謝は、
心地よい感情を生じさせたり、
相手に礼儀正しい対応をすること以上の
何かであることが、
明らかになってきた。
感謝は、
より幸せで健康で満たされた人生をもたらし、
さらには長寿につながる基本的要因となりうる。
▼ 自分に感謝する
自分に感謝すると、
私たちは自分の内にある最良のものを
花開かせることができるのだ。
「私は自分を愛している」と口先だけで唱えても、
意味はない。
あなたの具体的な特徴や特質を
明らかにし、
価値を認めて、
「ありがたさ」を深く感じなければならない。
あなた特有の長所が、
自分にとって重要である具体的な理由を書き出そう。
すると、
心の底から自分に感謝することが楽になる。
自分の長所の価値を認め、
それらをありがたいと思うにつれて、
自分という存在そのものの価値を
認められるようになる。
自分に感謝するにつれて、
エネルギーに満ち、
情熱的で、
自信にあふれているという、
真の私たちの姿が明らかになっていくのだ。
▼ 自分を「ありがたい」と思う
自分の価値を認めて感謝すると、
ものの見方も、
他人の行動を解釈する方法も、
劇的に変わっていく。
感謝を通して物事を眺めていると、
相手もより肯定的に反応してくれるようになるのだ。
他人の好意を求める必要がなくなり、
他人の承認を渇望しなくてすむので、
相手や状況のためになることができるようになる。
自分の価値を認めていると、
私たちの自信と自己満足に対して、
人々は肯定的な反応をする。
人生のあらゆる面で、
成功の可能性が自動的に高まる。
自分を「ありがたい」と思えるようになると、
「他人をありがたく思う」という、
感謝の次のステップに進みやすくなる。
▼ コミュニケーションがよくなる
感謝すると、コミュニケーションがよくなる
感謝は、コミュニケーションを築くための
一つの方法である。
積極的にパートナーに感謝しているときは、
相手の言動のすぐれた点を見つけようとするものだ。
言動すべてに肯定的な光を当てて解釈するため、
コミュニケーションが変化する。
パートナーに感謝する習慣をつけよう。
お互いが感謝しているなら、
対立しても、問題はよりスムーズに解決するのだ。
積極的にお互いの立場を認めようとし、
解決に向けて二人とも満足できるようになるのだ。
恋愛関係の基礎は愛だが、
愛だけでは不十分だ。
感謝は、
人間関係の問題をすべて解決するわけではない。
しかし、
健やかで幸せな関係を築くための
多くの条件を満たすことができる。
▼ 感謝によって仕事を成功する
感謝というレンズで仕事を見つめると、
仕事はスムーズになり、
同僚、
上司、
顧客と共有する目的に、
意識を向けられるようになる。
感謝すると、
自分の価値や、
より大きな視野から見た
自分の貢献度を認識できるようになるのだ。
すると、
仕事は退屈な重労働でなくなり、
人生を支えて高める何かになる。
仕事はあなたに喜びをもたらし、
そのプロセスで他の人々にも喜びをもたらすのだ。
▼ 感謝で自然治癒力を高める
感謝すると自然治癒力が高まり、
健康が増進する。
感謝は、
ストレスレベルを下げることを通して
体に活力を与え、
そのプロセスを容易にするのだ。
自分、
他人、
状況、
人生に感謝することによって
肉体は健やかになり、
その健康のおかげで人生をより楽しめるようになる。
感謝を「毎日のセルフケア」の一部にしよう。
▼ 自分、人生に感謝しよう
感謝は、「もっているものに感謝しなさい」という
昔ながらの意味ではない。
人生がすばらしいチャンスであることを
改めて意識するという意味で、
あらゆる人にとって価値あるメッセージであり、
貴重なテクニックである。
自分と他人に感謝し、
好きな物事に感謝し、
自由そのものに感謝することは、
世界にメリットをもたらす。
私たちはその方向に向かいつつあり、
地球規模の癒しはそこから始まるのだ。
自分に感謝し、
人生に感謝しよう。
感謝をあふれ出させ
世界の波動と自分の波動を同時に高めよう。
人類に希望を与えることになる。
それは、
世界を繁栄させる、
真に永続させる方法なのだ。
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■ 著者紹介 ■
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著者
ネエル・C・ネルソン Noelle C. Nelson
作家、セラピストでコンサルタント。著書に『Everyday Miracles』
(毎日が奇跡)、『Winner Takes All』(勝者はすべてを得る)が
ある。彼女のラジオ番組『The Problem Solution Lady』(問題を
解決する女性)はアメリカ全土に流れる。
著者
ジェニーン・レメーア・カラバ Jeannine Lemare Calaba
臨床心理学者。トラウマや健康心理学を中心に診療を行っている。
訳者
矢鋪紀子(やしき のりこ)
翻訳家、フリーライター。1971年、東京生まれ。慶應義塾大学文学
部卒。訳書に『女神のこころ』(ハリー・オースティン・イーグル
ハート著、現代思潮新社)、『あなたも作家になろう』(ジュリア・
キャメロン著、風雲舎)『セブン・マスターズ』(ジョン・セルビー
著、サンマーク出版)他多数。編集に『心の地代を読み解く』(天外
伺朗著、飛鳥新社)、『人はいかに癒されるか』(天外伺朗著、風雲
舎)、寄稿に『シンプルに育てる7つの方法』(サンマーク出版)、
月刊誌『anemone』『Re*member』など。
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● この本の評価 ●
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■ 感謝するということ - もう、ひとのせいにしない
感謝するということ―もう、ひとのせいにしない (単行本)
■ ノエル・C・ネルソン著 ジェニーン・レメーア・カラバ著 矢鋪紀子訳
■ サンマーク出版
■ ¥1,785
★★★☆☆ 「この本の難度」
★★★★☆ 「この本のオススメ度」
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