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フロリダのミイラ ( 200/9/30 )




フロリダのミイラ 一九八七年、

日本人の一部と北米インディアンに共通のルーツがあることがDNAの比較から明らかになった。



それはPCR法を用いてアメリカの研究グループが行った北米インディアンのミイラの研究の成果であった。



一九八六年春、

アメリカ・フロリダ州の湿原でミイラ化したヒトの脳組織が発掘された。



放射性同位元素による年代測定によって、

このミイラは約七〇〇〇年前のものと判明し、

この脳組織はアメリカインディアンの祖先のものであると考えられた。



そこで、

カリフォルニア大学のスバンテ・ベーボとアラン・ウィルソンらは、

この脳組織から微量のDNAを抽出し、

前述のPCR法を用いてミトコンドリアDNAの一部を増幅し、

塩基配列を決定したのである。





その結果、

大部分の現代人ではGGGCCCという配列になっているところが、

このミイラの脳組織ではGGACCCになっていることがわかった。



制限酵素Hae IIIはDNA上のGGCCという配列を認識して切断し、

一方、

制限酵素Ava IIはGGACCあるいはGGTCCという配列を認識して切断する。



したがって、

ミイラではこの部分の配列はHae IIIでは切断されず、

Ava IIで切断されることになる(現代人では逆である)。



彼らは現代のアメリカインディアンでGGACCCという配列があるか調べたが、

見出すことができなかった。



ところが、

私が発表した日本人のデータの中の五人に、

この部分がHae IIIでは切断されずにAva IIで切断されるという変異型を共通にもっているタイプがみつかった。



これらのサンプルをアメリカに送り、

彼らのところで塩基配列を決定したところ、

ミイラと同じGGACCCという配列であることが明らかとなったのである。





このようなことは偶然では起こらない。



したがって、

現代日本人の一部と七〇〇〇年前に生きていた北米インディアンが、

遺伝的に共通基盤をもっていたことがDNAレベルで証明されたことになる。



日本人は、

中国人や韓国人などと同じアジア系である。



またアメリカインディアンは、

はるか昔アジアからベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸に移住した、

アジアに起源する集団の子孫である。



このように、

考古学的試料と現代人の試料がDNAレベルでの起源の一致を示唆するという結果はきわめて興味深いものである。





宝来聰著「DNA人類進化学」(岩波科学ライブラリー52)より引用   

   





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