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百匹目の猿 ( 200/9/18 )




http://www.geocities.jp/wakashimu/yota/saru.html



百匹目の猿



hundredth monkey phenomenon



百匹目の猿現象(略して100サル)は、

ライアル・ワトソンの代表作である『生命潮流』で生み出され、広く知られるようになっていった現象である。



これは、要するに「信ずれば達する」という直感的に受け入れたくもあり、

受け入れやすいアイデアを集団に拡張したものといえるだろう。



しかし、

この気の効いたアイデアが、

完全にワトソンの捏造だという事実は意外と知られていない。



ワトソンはこれ以外にも『Super nature』などの著作で、

たびたびホラを吹いているのだ。



それにしても100サルについて、

引用文献を明らかにしているのはどうしたことだろう。



結果として、

実際に一次文献にあたった者達により、

ワトソンは事実をアレンジしまくって捏造していることが、

ばれてしまったのだ。



まさか一次文献にあたる者がいるはずない。



などとたかをくくったか、

もしくはこれほど話題になるはずないなどとでも思ったのであろうか。



(真相は後者であろうが。)





ワトソンの行いの評価はおくとして、

この芋洗いの伝播現象は、

他の島では6年後、

ある程度広域に渡るのは10年の歳月を要している。



さらには、

老齢の個体は新しい方法を採用しない傾向すらあるという報告すらされている。



これが臨界量に達して一瞬で伝播したというのだからたまらない。



さらにいうと、

サルたちが独立して芋洗いを発明しただけでなく、

隣の島まで泳いで渡った可能性すらある。





ただ、

こういった暴露が行われたのは既に遅すぎた。



もはやニューエイジのみならず、

逆輸入された自己啓発系与太セミナーやマルチ商法などの精神性にどっぷり漬って利用されているのだ。



特に和製ニューエイジ(=船井本)などでもすっかり定着しており、

与太業界では定番となってしまっている。



なお、

100サルを土台にした出版物はたくさんあるが、

「ワトソンに踊らされて本まで出してしまったんだね」と同情する必要はさらさらないだろう。



というのも、

彼等は100サルで大儲けしたうえ、

責任はワトソンに押し付けることができるのだから。



さらに、

一連の著者達が一次文献にあたってさえいれば当然回避できたことなのだから、

同情の余地などまるでないであろう。



むしろ批判すべきではないだろうか。





なんといっても恥をかいたというならば、

超越瞑想の連中である。



アメリカでは超越瞑想の人たちが町中で座禅・瞑想して、

100匹めのサル効果で犯罪を減らすと大々的に宣伝し、

犯罪の抑止に挑戦をしたことがあったが、

もちろん結果はたんなる物笑いの種に終わったことはいうまでもない。



それにしても、

統計的に犯罪が減った様子はなく(むしろ増えている)、

それを記者から指摘された回答が『本来起きるはずだった凶悪犯罪の件数よりも減りました』というのは苦しすぎるのではないだろうか。



というのも、

例年と比べてぜんぜん犯罪が減っていない、

どころか増えていたのだから。



「本来起きるはずだった凶悪犯罪の件数」とやらは、

まぁ子供の言い訳のようで実にバカ臭くて切ない。





ちなみに、

ワトソンがやらかした元論文はこちら。





KAWAI,M 'Newly acquired precultual behaviour of the natural troop of Japanese monkeys on Koshima Island

( Primates 6: 1-30, 1965.



この河合雅雄博士の論文には、

100サル現象を支持するような事実は全く出ておらず、

「研究者たちでさえおおむね本当に何が起こったのかは定かではないのだ。



真偽のほどを決しかねた人びとも物笑いになるのを恐れて事実の発表を控えている。



したがって私としてはやむなく、

詳細を即興で創作することにしたわけだが、

わかる範囲で言えば次のようなことが起こったらしい。」



『生命潮流』p209





という言葉が、

なんら免罪符にならないほどであることが判る。



まさにワトソンの捏造というべきである。



既にワトソンは、

この件に関して「メタファーなんだよメタファー」と自白している・・・



※この酷さについては、

友人のウィザード氏が超常現象の謎解きの当該項目百匹目の猿で詳しく調査しているのでご覧いただきたい。





追加



100サルの初出となる『生命潮流』は、

原著が79年に出ており、

2006年に船井幸雄から100サル関連の新刊が出るほどであるが、

本件の解明の歴史は85年まで遡ることができる。



それは1984年からハワイ大学の哲学教授Ron Amundsonによってなされた素晴らしい調査である。



この調査はCSICOP(現CSI)の機関紙である『Skeptical Inquirer』1985年夏に発表された。



この記事は、

現在でもRon Amundson教授のHPで参照することができる。



また、

幸いなことにblog「忘却からの帰還」 で「百匹目の猿」の嘘を暴いた"The Hundredth Monkeyという、

この記事の邦訳が読めるので、

興味のある方は参照されたい。



また、

同ブログにて、

86年の記事に対するワトソンの返答も邦訳されており、

あわせてお勧めする。





85年当時、

Ron Amundson教授が河合博士に問い合わせをしたときは、

仲介者を通して「Ron Amundsonの主張に同意する」といった旨の返答(※2)はもらえていたが、

当時、

河合博士がカメルーンに出発するところだったため、

詳しいインタビューはできていなかった。



しかし、

後に100サルに関する河合博士へのインタビューが実現し、

CSICOP(現CSI)の機関紙『Skeptical Inquirer』96年5月号にも掲載されている。



さらに、

本件に関して河合博士に質問した方の記事もある。





以上のように、

本件は徹底的に真相が究明されているわけである。



そして、

いまだに100サルを信奉する人々がいるわけであるが、

そのことは、

100サルを事実として喧伝する連中の知的誠実さが、

いかほどのものかを雄弁に語っているといえるだろう。



http://www.hm.h555.net/~hajinoue/jinbutu/sarunobunnka.htm



宮崎県の日南海岸にある「サルの島」幸島で不思議なことが起こった。



(一九五二年昭和二十七年)。



科学者たちが、

サルたちにサツマイモを投げ与えていた。



イモには砂がついたが、

ほとんどのサルは、

そのまま食べていた。





ところが一匹だけ変わったサルがいた。



彼女は、

その名も「イモ」という乙女だった。



彼女は、

サツマイモが砂でジャリジャリするのがいやだったのだろうか。



ある日、

彼女は「水流でイモを洗う」という、

サルの歴史上、

画期的な方法を発見した。



もう、

口の中が砂でジャリジャリしなくなった。



彼女はこの発見を、

母親にも教えた。



遊び仲間にも教えた。



その仲間が、

それぞれの母親に教えた。



こうして島には、

イモを水で洗って食べる「先駆的なサル」の輪が広がっていった。



やがて海で洗うようになった。



そうすると塩味がきいて、

イモがおいしいことがわかったのである。





「百番目のサル」の奇跡



その日、

すべてが変わった



研究者たちは、

この模様を克明に記録していた。



数年後一九五八年までに、

すべての若いサルが、

この輪に加わっていた。



しかし、

オヤジのサルたちの多くは、

参加しなかった。



あいかわらず、

砂のついたままイモを食べていた。



サルの世界でも、

壮年は頭が固いのだろうか。



それでも、

少しずつ輪は広がっていった。



イモを洗って食べるサルが一匹ずつ増えた。



二十匹、

三十匹、

四十匹…:。



そしてある時、

不思議なことが起こった。



イモを洗う"先駆ザル"が九十九匹いたとする。



そこに、

ある日、

とうとう"百番目のサル"が現れた。



百番目がイモを洗った時、

次に続いた"百一番目"は、一匹のサルではなかったと、残りのサルのすべてが一斉にイモを洗い始めたのである。



こうして、

ある乙女から始まった文化革命は、

この島で劇的に広がった。



さらに、

もっと驚くべきことが起こった。



「イモ洗い食事法」を、

これまで知らなかった他の島のサルたちまでが、次々にイモを洗い始めたのである。 この革命は、

大分県の高崎山のサルたちにまで伝播したという。



〈ライアル・ワトソン著『生命潮流』、工作舎刊から〉





「革命」は「持続」の結実





「勇気の人」にやがて「万人」が続く





アメリカの作家ケン・キース・ジュニア氏は、

この現象に注目し、

核廃絶への希望を見いだした。



「核のない世界」へと一人の意識を変える。



また一人を変える。



その積み重ねは地道であるが、

やがてある一定の人数にまで増えた時、

「核の全廃」へと人類の意識が一気に変わるだろうというのである。



〈ケン・キース・ジュニア著『百番目のサル』佐川出版刊から〉

   

 




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