アルバート・パイクの“予言”
■■謎の男、
アルバート・パイク
弁護士、
詩人、
多作な作家として活躍していた南部連邦の将軍、
アルバート・パイクは、
1857年に秘密結社イルミナティの最高幹部(最高位33階級)にまで登り詰め、
「黒い教皇」と呼ばれるようになった。
(彼は「KKK」の創始者でもある)。
彼が1871年に、
イタリア建国の父であるジュゼッペ・マッチーニに送った書簡(手紙)には、予言ともいえる恐るべき「未来計画」が書かれていた。
それによると、
まず、
「世界を統一するために今後3回の世界大戦が必要だ」と書いてあり、
「1回目はロシアを倒すために、
2回目はドイツを倒すために。
3回目はシオニストとイスラム教徒がお互いに滅し合い、
いずれ世界の国々もこの戦争に巻き込まれ、
それが最終戦争に結びつくだろう」と書かれていた。
■■アルバート・パイクの“予言” (未来計画)
この手紙の内容をもっと詳細に紹介すると、
次のような恐るべき“未来計画”が書かれていたのである。
「第一次世界大戦は、
ツァーリズムのロシアを破壊し、
広大な地をイルミナティのエージェントの直接の管理下に置くために仕組まれることになる。
そして、
ロシアはイルミナティの目的を世界に促進させるための“お化け役”として利用されるだろう。」
「第二次世界大戦は、
『ドイツの国家主義者』と『政治的シオニスト』(パレスチナ地方にユダヤ人国家を建設しようとする人々)の間の圧倒的な意見の相違の操作の上に実現されることになる。
その結果、
ロシアの影響領域の拡張と、
パレスチナに『イスラエル国家』の建設がなされるべきである。」
「第三次世界大戦は、
シオニストとアラブ人とのあいだに、
イルミナティ・エージェントが引き起こす、
意見の相違によって起こるべきである。
世界的な紛争の拡大が計画されている……」
「キリストの教会と無神論の破壊の後、
ルシファーの宇宙的顕示により、
真の光が迎えられる……」
■■「予言は当たるものではなく、
当てるものだ!」
この手紙が書かれたのは1871年8月15日。
この時、
まだ第一次世界大戦(1914年勃発)も、
第二次世界大戦(1939年勃発)も起こっていなかった。
この手紙の中に書かれている「ドイツの国家主義者」を「ナチス」に、
「政治的シオニスト」を「ユダヤ人」に置き換えると、
第二次世界大戦の構図をはっきりと捉えていることが分かる。
一番不気味なのは、
中東での戦争を引き金にして「第三次世界大戦」の勃発を予想している点であろう。
もちろん、
当館はこのアルバート・パイクの“予言”を、
そのまま信じるつもりはない。
念のため。
しかし、
「予言は当たるものではなく、
当てるものだ」という言葉がある。
もし、
そのような考えのもとでイスラエルが中東に(強引に)建国されたのだとしたら恐ろしい話である……
(そうでないことを祈りたい)。
ちなみに、
日本で「サリン事件」を起こした某教団は、
自作自演のハルマゲドンを起こすことで、
自分たちの「予言」を実現させようとしたことで知られている。
彼らも「予言は当たるものではなく、
当てるものだ」という考えを持っていたようである……。
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