メルマガ『精神世界の叡智』第232号 2007/08/03発行
『フィット・フォー・ライフ』
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<目次>
■ 今週の名著
■ メルマガのコンセプト
■ 読者プレゼント
■ 編集後記
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★ 今週の名著 ★
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■ フィット・フォー・ライフ - 健康長寿には「不滅の原則」があった
ハーヴィー・ダイアモンド著、マリリン・ダイアモンド著、松田麻美子訳
フィット・フォー・ライフ 健康長寿には「不滅の原則」があった! (単行本)
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▼ 人間本来のサイクル」
体には24時間周期のリズムがある。
人間の食べ物を処理する能力は、
毎日決まって起こる三つの「補給・同化・排泄のサイクル」が
効率よく機能しているかどうかにかかっている。
これらの作業を行う三つの機能は、
それぞれ一日のうちでも
最も機能が活発になる特定の時間帯があるのだ。
○ 正午〜午後8時: 補給(摂取と消化―食事とその分解)
○ 午後8時〜午前4時: 同化(吸収と利用―体への同化)
○ 午前4時〜正午: 排泄(体内の老廃物と食物カスの排出)
私たちの体のサイクルとして、
起きている間に食べている(補給)。
睡眠中、体は日中の間に取り入れた食べ物を
吸収し利用しようとする(体への同化)。
朝、目を覚ましたとき、
私たちは、「朝の息」と呼ばれる臭い息を発散し、
舌はたぶん白っぽい膜でおおわれている。
それは体の老廃物を排出している最中だからである(排出)。
▼ 「朝食信仰」の嘘
体にとって
一日のうちでものを食べるのに最悪の時間帯は、
目覚めている午前中の時間なのである。
午前中、体は排泄を求めているのだ。
人々はエネルギーをたくさん得ようと
朝食を腹いっぱいしっかりと取る。
しかし、体はその消化作業のため
朝からすっかり疲れてしまい、
会社に着いた頃にはすでに眠気に襲われている。
消化とは、体にエネルギーを与えてくれるどころか、
エネルギーを消耗してしまうものなのだ。
朝食をとらなくとも、
食べ物が欠乏して倒れてしまうどころか、
体はまだ前日に食べたものを利用して
十分に機能しているのだ。
もっと機敏でエネルギッシュな自分に気づくはずだ。
▼ 老廃物を溜め込まないための三原則
私たちが食べ物を楽しみながら、
「代謝のバランス」を保ち、
組織から毒性の物質を取り除くには、
どうしたらいいのだろうか。
それを解決する手段は三つある。
原則1 水分を多く含む食べ物を食べること
原則2 食べ物は正しく組み合わせて食べること
原則3 果物を正しく食べること
▼ 水分を多く含む食べ物を食べること
地球の70%は水であるように
人間の体も70%は水からできている。
体を常にベストコンディションにしておくには、
水分が70%を占める食事をしなければならない、
というのが道理にかなっていないだろうか。
地上で「水分を多く含む食べ物」とは、
果物と野菜の二つだけである。
体が求めているものは、
果物と野菜の水分なのである。
それはつまり、私たちの毎日の食事の中では、
果物と野菜をずっと多くし、
凝縮食品(パン、米、肉、魚、乳製品など)は
30%程度に抑えるようにすべきだということになる。
私たちが水を必要とする重要な理由が二つある。
「体に滋養を与えること」と「体内の浄化」のためである。
水は食べ物の中の栄養を
体のすべての細胞へ運んでくれるうえ、
さらに毒性の老廃物を体外に運び出してくれる。
人間の体が要求するすべての栄養、
ビタミン、ミネラル、タンパク質、アミノ酸などは皆、
果物や野菜の中に含まれている。
つまり人間の体が生きていくうえで
必要とされるものはすべて
果物と野菜でカバーされてしまうのだ。
▼ 食べ物は正しく組み合わせて食べること
「食べ物の正しい組み合わせ」の原則は、
ある特定の食べ物を組み合わせるほうが、
消化が非常に楽に、しかも効率よく行われる。
「食べ物の正しい組み合わせ」の原則は、
次のようなことを教えてくれている。
人間の体は二つ以上の凝縮食品
(パン、米、肉、魚、乳製品など)を
胃の中で同時に消化するようには作られていない。
果物や野菜以外の食べ物はどれも凝縮食品である。
その凝縮食品を、同時に二つ以上食べるべきではない
ことを示している。
▼ エネルギーの浪費を防ぐ
「食べ物の正しい組み合わせ」の原則が
教えていることは、ただ一つ、
「エネルギーを浪費しないほうがいい」
ということである。
理想的な消化とは、胃の中へ入った食べ物が、
3時間留まったあと、速く、しかも効率よく
腸を通過することである。
つまり、途中で腐敗や発酵も起こらず、
オナラが出たり腹が張ることもなく、
消化不良も起こらず、
そして薬など必要としない消化である。
それが確実に行われるには、
一度に二つ以上の凝縮食品を食べないことだ。
同時に二つの凝縮食品を食べると、
食べ物を腐らせてしまう。
腐った食べ物は、吸収不能である。
▼ 野菜と一緒に食べる
三つのサイクルを妨げ、食べ物を体内で腐らせる
といったような事態が起こらないようにする
簡単な方法がある。
パン、米、肉、魚、乳製品を食べるときは、
食事で食べる唯一の凝縮食品にし、
野菜と一緒に食べるようにするのだ。
野菜は特定の消化液を必要としないので、
消化器官の中が中性、酸性、アルカリ性の
いずれの環境でも分解される。
この習慣を身につけると、
食べ物の中にある栄養素の抽出と利用が
最大限に行われるようになるばかりか、
消化不良は二度と起こらなくなり、
使えるエネルギーの量が確実に増えていく。
▼ 果物を正しく食べること
人間は果食動物だった!
ジュンズ・ホプキンズ大学の著名な人類学者、
アラン・ウォーカー博士は次のように発表していた。
1200万年前の時代の原人からホモ・エレクトスまで、
調査したすべての歯は例外の一つもなく、
果物を食べる種族のものであることが明白である
果物は食べ物の中でも最も水分を多量に含んでいる。
その成分の80〜90%は浄化に役立ち、
生命力を与えてくれる水分である。
そのうえ果物には、
人間が生命を維持していくうえで必要とする
ビタミン、ミネラル、炭水化物、脂肪酸のすべてが、
大量に含まれているのだ。
果物の生命力には、
ほかのどんな食べ物もかなわない。
果物が正しく摂取されたとき、
その恩恵に匹敵するものはほかに何もないのである。
果物はその性質上、蓄積された老廃物を、
組織から排除する機会を全体に与えてくれる。
▼ 果物は消化にエネルギーを使わない
果物は、消化するのにわずかなエネルギーしか
必要としない。
なぜなら果物はあらかじめ消化されている
食べ物だからだ。
どの果物も、胃には非常に短い時間しか留まらない。
果物は腸の中で分解され、
そこまで運んできた活力供給用の栄養素を
放出するのだ。
▼ 果物の正しい摂取法
果物の正しい摂取法とはどういう方法なのか。
・ほかのどんな食べ物とも一緒に食べないこと
・ほかのものを食べた直後に食べないこと
(デザート扱いは禁物)。
・果物を食べるときは、胃の中が空の状態で食べること。
このような形で果物を正しく食べれば、
消化にはごく少量のエネルギーしか必要としなくなる。
そして組織の解毒や減量、
そのほかの生命活動を行なうための
大量のエネルギー供給源の役割を
担ってくれるのだ。
正しく摂取された果物は、いったん体内に入ると、
すべてアルカリ性になる。
野菜同様、体内組織の中で作られた酸を
中和するというすばらしい効能を
果物は持っているのだ。
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■ 著者紹介 ■
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著者
ハーヴィー・ダイアモンド
「アメリカ健康科学カレッジ」(現在の「Fit For Life Sciences
Institude and The College of Natural Health」)において最高
学位取得後、同カレッジの検定コースの指導にあたっていたほか、
カリフォルニア州サンタバーバラの「ホリスティック医学教育研
究所」ほかで栄養科学を指導。心身ともに健康的な生き方を指導
する講師、カウンセラーとして世界的に活躍、「ラリーキング・
ライブ」「オプラ」「ナイトライン」「グッドモーニング・アメ
リカ」ほか、多数のテレビショーに出演している
マリリン・ダイアモンド
ニューヨーク大学を次席で卒業、ファイベータカッパ(成績優秀な
学生から成る米国最古の学生友愛会)会員。「アメリカ健康科学カ
レッジ」で栄養カウンセラーの免許取得。ダイエット/エクササイ
ズ関連の著書多数を出版しているほか、人々に「愛・幸福・健康」
を指導する活動を世界各地で積極的に行なっている
訳者
松田 麻美子
ヘルス・エデュケーター、ヘルス&ニュートリション・コンサルタント。
日本ナチュラル・ハイジーン普及協会会長。1978年、米国ウェスリ
ヤン大学卒業。1992年、「アメリカ健康科学カレッジ」で栄養科学
の最高学位を取得後、日本におけるナチュラル・ハイジーン(自然
健康法に基づく究極の健康栄養学)のパイオニアとして活躍。
現在、米国ヒューストンに在住。日米間を往復し、「健康な体づ
くり」のための研究と指導に取り組んでいる
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● この本の評価 ●
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■ フィット・フォー・ライフ - 健康長寿には「不滅の原則」があった
フィット・フォー・ライフ 健康長寿には「不滅の原則」があった! (単行本)
原題:Fit for Life by Harvey Diamond & Marilyn Diamond
■ ハーヴィー・ダイアモンド著、マリリン・ダイアモンド著、松田麻美子訳
■ グスコー出版
■ 2,205円
★★★☆☆ 「この本の難度」
★★★★★ 「この本のオススメ度」
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