■ 思いやりのチャクラ - あなたの選ぶ行動が奇跡を起こす
キャメロン・メイス著 服部由美訳 サンマーク出版
思いやりのチャクラ - あなたの選ぶ行動が奇跡を起こす
--------------------------------------------------------------
▼ 恩寵は神からの支援
『恩寵』とは
神の恵み、贈り物のことである。
恩寵には霊的な特質がある。
それは人間の力を超えた力、つまり、
神の意図が吹き込まれたエネルギーなのだ。
恩寵は、たいてい何の予告のなく、
突然やってくるものだが、
やってくれば、日常の意識とは異なる、
輝くような感覚で人を満たす。
そして、洞察力と、決意と、
行動する強さを与えることで
人を生き返らせてくれる。
恩寵は、「偶然の一致」の背後にある、
ものごとを軌道に乗せる力でもある。
自分の直観に従って進んでいけば、
恩寵が道を照らし、選択に影響を与える。
▼ チャクラとは
チャクラは、エネルギーの構造をつくり出し、
体の構造と調和して作用することで、
人の健康と機能が保たれている。
チャクラは人を
生命と宇宙の偉大なエネルギーにつなげている。
チャクラは、自己認識に至る過程で通るべき、
霊的な成長の古典的な七つの段階とも
一致している。
人はだれでも自分自身の人生の英雄として、
さまざまな世俗的な問題や霊的な課題に向き合い、
そこから学ぶことにより、
多種多様な、除々に高度なものになっていく力を
高めていく。
どんな問題も、どんな重圧も、
霊的な学びのためのチャンスであり、
そのなかで自分がもつ力の活用や悪用、
乱用について理解していく。
▼ 他者に尽くすこと
他者に尽くすことは、
生きていくために欠かせないことだ。
他者のために行う親切な行為はどれも、
自分自身と他者の生命力を
生き返らせてくれるからだ。
人に尽くすことは、
霊的な理想であり、
魂が求めるものでもある。
人は他者を思いやることで
神に仕える。
他者との交流がなければ、
霊的な目覚めのなかで成長することは
できないのだ。
悟りを開いていくプロセスは、人間一人ひとりに対して、
それぞれが歩んでいく道のりのなかで展開されていく。
その道のりでは、
出会う人すべてが重要な役割を果たす。
人は互いの魂に対して責任を負っているということ、
そして、互いのなかに存在する神を見つけ、
育まなければならない。
さらに、神や天、あるいは宇宙といったものが
人間の行動を見守り、記録し、
それに報いるというメッセージも込められている。
▼ 神をみる
神秘主義者や聖人たちは、
自分自身や他者のなかに
神が存在するという意識を
つねにもっている。
彼らは、祈る時も、働く時も、
互いにかかわり合う時も、
絶えずこのことを忘れないようにしている。
そのことを認め、自分のまわりにいる人、
自分のまわりにあるものに気づくことを習慣とし、
自分自身と他者のことを
つねに忘れないようにすることによって、
人は『力がおよぼす、目に見えない影響力』を
生み出しているのだ。
▼ 宇宙の真理
宇宙の真理とは
人は自分が存在すべき場所にいる
他者に尽くし 支えを受けとるチャンスは
つねにある
偶然の一致や偶然の出来事などありはしない
偶然の出会いに込められた意味を見つけよう
人が与えるどんなかたちの支援も
癒しの行いである
他者のためにすることも
自分自身の人生で受けとる支援も
全人類に向けた癒しの結果である
祈ればいつでもすぐに助けが与えられる
その助けに気づくためには
祈った瞬間から自分の人生に起こることすべてを
祈りに対する応えの一部だと考えなければならない
人が意識して行うことすべては、
『力がおよぼす、目には見えない影響力』である
▼ 人生は魂の旅である
人生は魂を高めるための英雄の旅だと信じよう。
人生の目的と人に対する思いやりを
霊的に調和させるように進んでいけば、
変化の嵐も切り抜けられるだろう。
嵐の背後には平安があり、
混乱の下には秩序があることを理解して欲しい。
ものごとがそのように起こることには
理由があるという信念、
危機は乗り越えられるという信念、
自分はよりよい場所へ向かっているという
信念をもつことだ。
危機というものを
「終わりと旅立ち」の霊的な体験
としてとらえていれば、
光と恩寵が運ばれてくる大切な道すじが
見えてくる。
▼ 直観は人生のあらゆる選択を左右する
人は直観をもった生き物だ。
直観は自尊心とともに発達し、
世の中で生き残っていく方法を学ぶ時に
一緒に身についていくものだ。
霊的な人生を送ることで自尊心を高め、
人生の目的を見つけることができれば、
自分の生存能力にも自信がもてるようになる。
自分は生き抜いていけるという感覚、
霊的な本能に基づいた感覚が、
強い直観をもつためには欠かすことのできない
精神的な力、感情的な力、超自然的な力を
与えてくれるのである。
一人ひとりの英雄の旅の目標は、
自分の直観と魂を
力の最大のエネルギー源とすることだ。
▼ 天使や恩寵を信じる
天使や恩寵は作り話ではない。
それは紛れもない事実である。
天使の存在を信じ、恩寵の力を信じよう。
シンクロニシティに気づき、それに感謝しよう。
楽しいものであれ、苦しいものであれ、
自分の身に起こるすべての出来事には、
神の力が作用していることをうけいれよう。
▼ 人の行いにはすべて価値がある
人が行うこと、言うこと、考えること、
感じることにはすべて価値がある。
目には見えない領域には、
人間の想像を超えた力が宿っている。
愛情や親切な言葉、やさしい心づかいや
思いやりのある行為がもたらす力は、
人が恩寵のエネルギーにつける
さまざまな名前のほんの一部にすぎない。
窮地に追い込まれたり、
何かに脅えたりした時には
いつでも祈りを捧げよう。
私が自分の道を見つけることができるよう
この瞬間を恩寵で満たしてください
その瞬間から恩寵の存在を信じよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
■ 著者紹介 ■
―――――――――――――――――――――――――――――――――
著者紹介
キャロライン・メイス(Caroline Myss)
国際的な直観医療の第一人者。神学博士。著書「7つのチャクラ」
「チャクラで生きる」「第8のチャクラ」(ともに小社刊)は、
ニューヨークタイムズのベストセラーリストにランクインし、日本
でも大きな反響を呼んだ。世界各地で講演を行い、ワークショップ
を主宰し、自らのテレビ番組をもつなど精力的に活動している。
イリノイ州シカゴ在住。
訳者紹介
服部由美(はっとり ゆみ)
社会福祉施設勤務から、実務翻訳を経て、文芸翻訳に携わる。
訳書に、「第8のチャクラ」(小社)、「検証―骨粗鬆症になら
ない体質」(産調出版)などがある。
--------------------------------------------------------------
● この本の評価 ●
--------------------------------------------------------------
■ 思いやりのチャクラ - あなたの選ぶ行動が奇跡を起こす
思いやりのチャクラ - あなたの選ぶ行動が奇跡を起こす
原題:Invisible Acts of Power
■ キャメロン・メイス著 服部由美訳
■ サンマーク出版
■ ¥2,100
★★★★☆ 「この本の難度」
★★★★☆ 「この本のオススメ度」
|